測定器紹介

ペン型 絶縁・接地抵抗計 KEW6041BT

電気工事士の必需品である、絶縁抵抗計と接地抵抗計が非常にコンパクトなペン型サイズの複合試験機となって登場!!!

今回は共立電気計器さんから発売されているペン型サイズの絶縁・接地抵抗計について紹介します

なんとこの製品はJECA FAIR 2023 第62回製品コンクール経済産業大臣賞を受賞するほど画期的製品です。それでは、どんなところが優れているのかさっそく見ていきましょう!

1.絶縁抵抗

まずは絶縁抵抗のおさらいです。

絶縁抵抗測定をする目的は、絶縁不良(電気漏れ)が発生していないかどうかを確認するためです。絶縁抵抗が低くなると、漏電が発生します。必要以外の場所などに、漏電してしまった場合、感電に繋がったり、火災が発生する可能性が十分にあり、事故に繋がるため大変危険です。そういった事故が起きないように、使用するケーブルなどは絶縁物を用いていますが、これは年月と共に徐々に劣化してしまいます。劣化はどうしても避けられず、そのまま放置すると漏電をする可能性があるため、定期的に絶縁抵抗値を測定をすることで、漏電がないかチェックし、トラブル・事故防止に繋げることができます。

絶縁抵抗は大きいほど安全!

詳しくはこちらも読んでみてください。

絶縁抵抗の基準とは?漏電との関係性絶縁抵抗ってなに? 絶縁抵抗の判定基準は条件によって変わるの? 漏電ってなんで起きるの? 今回はこう言った内容について詳しく解説していきます! 結論 絶縁抵抗とは電気の流れにくさを表す尺度である。 絶縁抵抗が経年劣化などにより小さくなると、漏電(電気が漏れる)が起きる。そのため、漏電事故が起きないように、電圧の使用区分によって絶縁抵抗の基準が存在する。...

2.接地抵抗

続いて、接地抵抗のおさらいです。

接地抵抗とは、電気回路や電気設備において地面との接続点における電気抵抗のことです。地面は通常、電気の流れる経路として安定しており、接地抵抗はその地面と接続された導体(例えば地線)によって決まります。

接地抵抗が低いほど、電気システムはより安定して動作し、電気ショックや火災のリスクが低くなります。接地抵抗が高いと、電流が適切に逃げられず、回路の過電流や過熱の可能性が高まります。

接地抵抗は一般的にオーム(Ω)で測定され、建物や電気設備の安全性を確保するために定期的に測定されます。

接地抵抗は小さいほど安全!

簡易接地抵抗測定の方法

引用 https://www.kew-ltd.co.jp/products/detail/01299/

3.製品の特長

本題のKEW6041BTについて詳しく見てきます。

【特徴】

  1. なんといってもコンパクトで片手で操作できるペン型構造
  2. しかも絶縁抵抗だけでなく接地抵抗も測定できる
  3. 活線警告機能により、危険な電圧を検出したら測定できない安全設計
  4. Bluetooth通信で作業効率UP

共立電気計器さんの絶縁抵抗計と接地抵抗計を見ても、KEW6041BTのコンパクトさがより目立ちますね!

 引用 https://www.kew-ltd.co.jp/products/detail/01299/

ペン型の形状をしているためこんな感じで測定ができます。プロービングに両手を使わなくていいのは、非常に便利ですよね。

 

 

 

 

 

引用 https://www.kew-ltd.co.jp/products/detail/01299/

日置電機さんにも同じく絶縁抵抗計と接地抵抗計の複合機がありますが

これと比べても非常にコンパクトな製品となっています。

 

 

 

 

引用 https://www.hioki.co.jp/jp/products/detail/?product_key=612

4.製品の仕様

【絶縁抵抗】

定格測定電圧 50V 125V 250V 500V
レンジ 2.000/20.00/200.0MΩ(オートレンジ)
第一有効範囲  
  測定範囲 0.100~10.00MΩ 0.100~25.0MΩ 0.100~50.0MΩ 0.100~100.0MΩ
中央表示値 1MΩ 2MΩ 2MΩ 5MΩ
確度 ±2%rdg±2dgt
第二有効範囲  
  測定範囲 0.050~0.099MΩ
確度 ±2%rdg±4dgt
測定範囲 10.01~200.0MΩ 25.1~200.0MΩ 50.1~200.0MΩ 100.1~200.0MΩ
確度 ±5%rdg
その他  
  測定範囲 0.000~0.049MΩ
確度 ±2%rdg±6dgt
定格電流 1.0~1.2mA
@0.05MΩ @0.125MΩ @0.25MΩ @0.5MΩ
開放回路電圧 定格測定電圧の100~120%
短絡電流 1.5mA以内

【接地抵抗】

測定範囲 200.0/2000Ω(オートレンジ)
確度 ±3%rdg±5dgt
出力電流 200Ωレンジ:約1.6mA, 2000Ωレンジ:約0.7mA 周波数825Hz

【電圧】

測定範囲 AC 2.0~440.0V / DC ±2.0~±440.0V(AC/DC 2V以上で自動判別)
確度 AC ±1%rdg±4dgt / DC ±1%rdg±8dgt

【一般仕様】

適合規格 JIS 1302:2018, IEC 61010-1 CAT Ⅲ 300V 汚染度2
IEC 61010-031, IEC 60529(IP40)
通信インターフェース Bluetooth® Ver. 5.0
動作温湿度範囲 -10~50℃ 85%以下(結露のないこと)
保存温湿度範囲 -20~60℃ 75%以下(結露のないこと)
使用電池 単3形乾電池LR6(1.5V)× 2
外形寸法 232(L)× 51(W)× 42(D)mm(先端金具・標準を装着時)
質量 約230g(電池を含む)
本体付属品(本体と同梱) 7248(ワニグチコードセット)
8072A(先端金具・標準)
8017B(先端金具・ロング)
8253(先端金具・モールド)
9161(携帯用ケース)
単3形乾電池LR6×2、取扱説明書
別売オプション 7296(L型プローブ)
9198(携帯用ケースL型プローブ用)

 

5.まとめ

共立電気計器のKEW6041BTは、高精度な測定機能と使いやすさを兼ね備えた優れた電気計器です。Bluetoothによるワイヤレス接続機能も搭載されており、データの取得や解析がさらに便利になりました。電気工事現場や家庭での電気機器の安全性を確認する際には、KEW6041BTが頼りになること間違いありません。さらに、ユーザーからの高評価も証明しています。ぜひ今すぐKEW6041BTを手に入れて、安心と信頼の電気測定を始めましょう。

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以上、閲覧ありがとうございました!